羅東博愛病院放射線科では台湾東部では当院のみが、 256列マルチスライスCTを導入しております。
これにより医療映像科技術の進歩に貢献できるよう期待し、それに伴い皆様に心臓血管及び肺部機能疾患等、
異常の早期発見できますよう最新検査技術を提供します。
並びに心臓血管検査の正確度、低放射線被爆線量による皆様へ優しい検査を提供します。
お勧め対象:
冠状動脈カルシウムスコア測定 1.心臓血管疾患危険リスクの高い方
2.心臓冠状動脈疾患の家族歴のある方
3.40歳以上の男女の方
心臓冠状動脈血管撮影 1.心臓血管疾患危険リスクの高い方
2.心臓冠状動脈疾患後のフォロー
3.心臓内科、外科医による勧め
低線量胸部撮影(肺がん検査) 1.喫煙者(喫煙歴者)副流煙者、空気汚染
2.肺がん家族歴のある方
3.慢性気管支炎患者、肺結核既往歴のある方
スピード化では根本的に解決できない「息止め」、「被ばく」の問題にシーメンスは着目した。皆様がCT検査に合わせて負担を背負うのではなく、真に皆様に優しい検査の実現を目指して開発が始まりました。1989年に世界に先駆けてスパイラル(螺旋状)CTを開発して以来、シーメンスは常に時代の先駆者としてリードしてきました。その後、64スライスCT「SOMATOM Sensation」を開発。今や世界での導入実績はNo.1、導入台数は1200台を超えています。2005年には世界初のDual Source CT「SOMATOM Definition」が誕生しました。X線管と検出器を2対搭載するという全く新しいテクノロジーによって開発されたこのCT装置は、これまでの常識を一気に覆し、医療業界に新たなトレンドを築きました。従来の一般的CT装置と比較して4倍以上という超高速撮影スピード、及び1/8~1/40という非常にわずかな放射線被ばく線量を実現(自社従来製品比)。これまでのマルチスライス化の流れとまったく異なるテクノロジーによって、詳細な解剖学的画像を得ながら、同時に「より患者様に優しい」CT検査が可能になりました。
フラッシュスパイラル(FLASH SPIRAL) 撮影とは
FLASH SPEED. 息止めナシ
わずか0.28秒というX線管の回転スピードとピッチ3.0以上の選択により、従来の一般的CT装置と比較して4倍以上という業界最速度である最速43cm/秒の超高速撮影スピード、75ミリ秒(0.075秒)の時間分解能を実現。成人胸部全体のスキャンを0.6秒程度で撮影することに成功しました。特に、超高速撮影は息止めの困難な患者様や、小児のCT検査、救急患者様等の撮影において有用な機能であり、広範囲を短時間で撮影できることはとても重要です。また、心臓などの動く臓器の撮影においても非常に有用です。
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非常に高速な撮影スピードにより、息止めが難しい小児やお年寄りでもCT検査が受けられます。
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患者が静止状態でなくても撮影が可能なことから、小児の撮影時に従来必要とされた鎮静剤の使用が不要です。
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被ばくの大幅な低減により、被ばくの影響を受けやすい小児でも安心してCT検査が受けられます。
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全身撮影において、身長170cmの患者様の撮影が従来の半分以下の4秒以下で可能となりました。今まで準備から診断まで10分以上かかっていた検査時間の大幅な短縮が期待できる為、救急医療現場において有用です。
SOMATOM DEFINITION FLASHによる心臓検査への期待
SOMATOM Definition Flashは、低侵襲、非常に少ない被ばくで瞬時の撮影を可能にし、低リスク・低負担・簡便な診断ワークフローでの心臓検診を実現しました。
SOMATOM Definition Flashの登場は、今後、心臓検査の第一選択としてのCT活用の可能性を、より一層拡大するものと確信します。
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心臓全体の画像を約0.25秒(心臓が1心拍に要する時間の1/4程度)で取得することが可能となり、不整脈や心拍の速い患者様に対しても、βブロッカーなど心拍を抑える薬を投与せずに、鮮明な心臓の画像を取得することが可能になりました。
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世界で初めて1mSv以下の放射線量での心臓CT検査を可能にしました。これまでの心臓CT検査では被ばくの影響がネックとなっていました。
LOWEST DOSE.X線被ばくの低減
シーメンスはCTの開発において「被ばくの低減」を最優先課題であると常に考えています。
一般的に高速撮影と多スライス化を実現するため、検出器の列数を増やすことが開発の軸となっていましたが、これは患者様の被ばくという点でプレミアムなクオリティーを提供するものではありませんでした。SOMATOM Definition Flash は、放射線被ばくを、人間が1年間に浴びる自然放射線(2mSv~5mSv)よりも少ない1mSv以下と大幅に低減させたことで(従来機の一般的なX線量は8~40mSv)、予防医学への応用や複数回のCT検査が必要な患者様の場合などで被ばくへの懸念課題へ対応しました。
X-CARE 放射線感受性の高い部位への放射線被ばくを最小限に
X-CAREは、女性の乳房をはじめとする放射線感受性の高い部位の被ばくを選択的に低減することに世界で初めて成功したアプリケーションです。放射線感受性の高い部位に最も直接的なX線照射が行われるX線管の回転位置でX線の照射を停止します。この方法により各部位の被ばくが最大で40パーセント低減されます。従来より採用している被ばく低減アプリケーション(adaptive dose shield、CARE Dose 4D)との併用でさらなる被ばく低減を実現します。
ADAPTIVE DOSE SHIELD
Adaptive Dose Shieldは、これまで避けることのできなかった螺旋状スキャン前後での余剰被ばくをカットすることができます。
STRATONX線管のコリメータの一部であり、 非対称にダイナミックな動作をするシールドによって、画像再構成に不必要なX線をブロックすることにより余剰被ばくをカットします。
Adaptive Dose Shieldは螺旋状スキャンの開始部分で開き、終了部分で閉じることで全ての検査において無効被ばくを除くことができます。専用のプロトコルに特化した機能ではなく、全ての螺旋状スキャンに適応されます。例えば、ルーチンの腹部CT撮影の場合、25%の線量が抑えられます。